ここでは,xyzzyを使ってTeXによる文章を作り,DVI(またはpdf)ファイルを出力するまでの一連の流れを説明します.
ここでは,xyzzyを使ってTeXによる文章を作り,DVI(またはpdf)ファイルを出力するまでの一連の流れを説明します.
TeXで文章を書いたり出力したりする際は,一般的に複数のファイルが必要になる場合がほとんどです(4つか5つぐらい).
そのため,まずは作業用のフォルダを適当な場所に新しく作り,以降の作業はそのフォルダ内でやるとスマートかと思います.
次にファイルの名前をつけて保存から,「ファイル名.tex」として上で作った作業用のフォルダに保存します.つまり「.tex」が拡張子のファイルならそれはTeXのファイルになります.
そのままの状態ではかてふモード(前述)になっていません.次のうちどちらかを行ってかてふモードにします.
かてふモードになっていることを確認します.
上記の手順にしたがって,作業用フォルダとしてtestフォルダを作り,test.texを作ってみましょう.
C言語のソースとして#includeやメイン関数が必須であるように,TeXにも必要最低限記入しておくべきコマンドがあります.
TeXソースの必要最小限の要素は次のとおりです(一例です).
\documentclass{jsarticle} \begin{document} Hello, world! \end{document}
test.texに上記のソースをコピペしてください.
TeXはHTMLと同じようにマークアップ言語です.したがって,文章は\begin{document}と\end{document}の間に記述されることになります.
ためしに次の文章をHello, world!の次の行へコピペしてください.
これはサンプルの文章です. テキストファイルの中では どこで改行してもかまいません.これはサンプルの文章です. テキストファイルの中では どこで改行してもかまいません. 段落の切れ目には空の行を入れておきます.
それではいよいよTeXのソースファイルを目に見える文章に出力します.ここではTeXのソースファイルをplatexというコンパイラでコンパイルし, DVIという形式に出力します.
以上の処理を終えると,作業フォルダに.dviファイルが出来上がっています.これが出力ファイルです.
上で出来上がったdviファイルを確認してみましょう.確認は次のうちどちらかでできます.
いかがでしょうか,DVIビューワーが起動し,印刷画面のような出力画面が出たと思います.
TeXによる文章の執筆は,「文章の作成」,「DVIファイルの作成」,「出力ファイルの確認」を繰り返しながら進めていくためにWordとはかなり勝手が違います.
ですがこのTeXによる文章の書き方に慣れてしまえば,きちんとしたレイアウトで精度の高い出力を得ることができます.
文章が完成すると,今度は提出用にPDFで保存したくなると思います.TeXをPDFに変換する場合もDVIと同様,簡単なコマンド入力で作成できます.作り方は次のとおりです.
なお,TeXのソースファイルはあらかじめ[C-c t j]でDVIにコンパイルしておいてください.
どうでしょうか,作業用フォルダの中を見てみると,.pdfファイルが出力されていると思います.